みんな大好きオータニサーン。サカマキガイと1cmにまで育ったミズムシに貼り付かれております。
何を準備中かと言いますと、白いミナミヌマエビの発生条件の検証のために、「岡山県産」と謳われている「天然採取」のミナミヌマエビを入手するべく手配しました。自分でガサりに行かないへたれで申し訳ありません。
エビが届いたらドボンできるように、白いミナミヌマエビのいるトロ舟横に青水トロ舟を用意しています。
ここでまず「白いミナミヌマエビの飼育環境から飼育水のみを共有して普通色のミナミヌマエビ(オス)が白濁するか」を検証しようと思います。右側の白ミナミトロ舟の飼育水を種水にして左側のトロ舟の飼育水を維持します。もしこれでいともたやすく白いミナミヌマエビが量産できたなら、エイトかロカボーイ辺りにバクテリアを定着させて飼育水ごと白いミナミヌマエビを別地域に送っても、現地で白いミナミヌマエビを維持できるのではないかというお話です。
見事増殖しましたら(ミナミたちを)ほめて下さい。
さて、今回ミナミヌマエビ入手のために自力で採取しなかったへたれにはなにも言う資格はないのですが、ショップやオークションを眺めていて、「○○産」と銘打たれているところになんとなく思いついたお話です。
ぶっちゃけ「○○産」とかいっても、ミナミヌマエビに詳しくない人なら釣具屋の餌用ブツエビを掴まされたとしても気づかないよね…と。本来の在来種のミナミヌマエビの生息地の境目は静岡県沼津市周辺以西。だからその辺までの地域の方が頑張って採り子をして下さっているのだと信じて購入する訳ですが、現在のミナミヌマエビ的なエビが本来の在来種のミナミヌマエビとは必ずしも一致しない可能性があるという話は、もうずーっと言われている訳でして。そういうところに不安を感じる場合は、やはり自力で採取するのが確実なんでしょうね。私の検証にはそんな厳密な縛りがある訳ではないし、ショップや釣具屋まで行くのもダルいので、ありがたく人様の採取物を譲っていただくことにします。
そんな感じで、別に熱烈な環境保護意識を持っている訳ではなく放流するつもりも事故で放流してしまう可能性もない自分の水槽で飼うだけなので、在来種だろうが外来種だろうが構わないんですが、楽しく飼育しているだけの方に「それ本当のミナミヌマエビじゃないよ」と言ってくる方面の方もごくたまーにいらっしゃるみたいで。真実を知っていることは立派なことだけれど、その一言が及ぼす影響を考えて、発するべき場と言葉を大事に選んだ方がいいよと思います。
ミナミヌマエビが抱えている業というかなんというか、そんなほろ苦いものを思い出しつつ、今回は「岡山県産」の「天然採取」の「ミナミヌマエビ」をお迎えします。ちなみに冬場にごく少量流通する天然物の白いミナミヌマエビも、採取場所は違うでしょうが恐らく同じ水系です。なんというかそういう細いご縁による選択です。
時間はかかると思いますが、おもしろい結果になればいいなと思います。
———- 2018/05/11 追記 ———-
今夜の白ミナミトロ舟の様子です。
夜は酸素濃度が薄くなるのか、ミナミたちは水面に集まります。
白い点のようなのが大体白ミナミ(くっきりと白くないのはメス)なので数えてみると、やはり現在うちにいる白ミナミはおよそ50匹のようです。
そんな訳で、
・現在うちにいる白ミナミは50匹
・2018/05時点でネットのショップでもオークションでも白ミナミは流通していない
・準備中の普通色天然ミナミはオスメス混合200匹
という前提でお願いします。
種も仕掛けもないよ(白ミナミをあと50匹隠し持ってたりこっそり買い集めたりとかはしないし10匹程度で増えた増えないじゃ誤差の範囲だから100匹単位で変化があるか確認するよ)という意味で開示しておきます。